2015年12月25日金曜日

カラオケ

 半ば強制的に加入させられた地区防災会。
 
 水路の工事や清掃などで水路に水がない時に、地区を巡回し「火の用心」と呼びかけるのが主な仕事。その日は待機の番であったが、年配者から腰が痛むので代わりに巡回してくれと頼まれる。
 初対面なのに無茶振りするこの人は何者?と思ったが、不思議と人柄的にすんなり受け入れられた。巡回開始時間までの間、雑談して過ごす中でその年配者が「毎週この公民館でカラオケクラブをやっているので入らないか」との話。飲み会でカラオケを強要された際にも自分がよく使う常套手段「自分は歌じゃなく、バンドの方ですから」を登場させ、サラッとかわせるものと思いきや、先方のツボに思いっきりハマってしまうこととなる。

 不思議なものでその日に防災会で初めて顔を合わせた4人の中でその年配者(Oさん)は御年65歳で現役のギター弾き、もうひとり(Yさん)も昔ギターをやっていて、つい最近、中古でギターを購入し再び弾き始めたとのこと。
 自分もたまたま昨年夏にちょうど10年叩いていないドラムセットを引っ張り出してきて河川敷で叩いてみたところだった。 

 これは20歳の時、神楽坂エクスプロージョンで演奏していたパワーハウスのドラムT師匠宅のセットにて。
 

 話はあれよあれよと進み、Oさんのレパートリー曲を披露するので翌週各自楽器を持って集合することになった。で、つい先日お互いに演奏をお披露目することに。速弾きは見慣れているが50年弾き続けているOさんの十八番の速弾きには65歳という年齢は全く感じられず。
 同年代のYさんも防災会の時のおっさんクサイ服装とは打って変わって、バンドマンらしいGジャンGパン姿でアンプとエフェクタを持参し当時のラウドネスやアースシェイカー、ARBなど懐かしい曲を披露。
 自分はスネアだけの持参だったが30分ほど軽く音合せをしたのち雑談。何と、次はフルセットを持ってきて何曲か演奏してみようということに。さらに話は展開し、来年夏の公民館での発表会や地区のお祭りで演奏しようという話まで出てきた。
 これまでOさんは地区の祭りで単独ギター演奏を披露していたようで、一緒にできる仲間を熱望していたそう。
 そんな中、バンド経験者がたまたま当番で組み合わさってしまったという何とも不思議な縁。自分がつい登場させた常套手段によってここまでの展開をみせることとなったわけだが、みな言わないだけで地区内にも経験者は何人かはいるであろう。
 Oさんには地区内でベーシストを何とか見つけなければ、という新たな野望が生まれることとなった。

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